こんばんわ、管理人Mです。ついに大晦日ですね。皆様の2018年はどうでしたでしょうか?
さて、佐藤ゼミ3年生も、長いゼミ活動の中で一つの区切りがついたので、今日はその報告をしてもらいます!その名もISFJ。詳細は弊ゼミHPあるいは過去記事を参考にしてください。
では、さっそく、ISFJの報告をしてもらいましょう!
初めまして!佐藤主光ゼミ18期の野田です。
いやー、やっと、やっっっっっと、終わりました、ISFJ。長く苦しい戦いだった…
説明しよう!ISFJとは日本政策学生会議という政策立案コンテストのことです。佐藤ゼミでは、原則(留学する人も含め)3年生全員が参加します。時期的には大体5月初め(GW明け)から12月初めまで取り組みます。その年のゼミ生の人数に応じて、3~5人で一班を組み、班ごとでテーマ決めから先行研究探し、分析、政策提言まで走り切ります。ペースとしては週1回くらい集まり話し合って進めます。いわゆるサブゼミです。
詳しくは公式サイトをチェックだ! http://www.isfj.net/
私たちの班は地方空港の運営効率化についての検討を行いました。
皆さん、日本にいくつ空港があるかご存知ですか?なんと97!この人口減少社会に!つくりすぎちゃいました。これは国交省が「一県一空港」というスローガンを掲げて空港建設しまくった結果です。
お金があまりまくってた時代だったんですね、うらやましいです。
出所:国土交通省
ゾンビランドサガにも空港はあります。
まあ、とはいっても今更うじうじ言ってもしゃーない。公的部門にもサービスの効率化が求められる時代、これからどうすんのよ、廃港にするの?民営化?といった感じにこれからの在り方が問われているわけです。
いろいろ手段は考えられていますが、私たちの班は(大阪&伊丹&神戸のような、もしくは最近ニュースになった北海道の7空港のような)複数空港の一括経営に注目しました。そして、日本ではまだこれから導入しようという時期でデータがないので、すでに十数年前に導入しているイギリスの空港のデータを採用して複数空港一括経営の効果を分析し、政策提言しました。
この大会で求められるのは理論より実証に重きを置いた論文なので、RやらStataやらEviewsやら回さないといけません。ですが、そのために必要なデータが中々見つからないんですよ、マジで。
正直、イギリスってEBPM(エビデンスに基づく政策立案)が進んでいると聞くので、きっと日本よりずっと統計の整備が進んでいて、ググれば一瞬でデータを得られると思ってた時期が私にもありました。
ない。滑走路の長さ、従業員数、ターミナル面積等々、全然見つからない。財務データは民営化が進んでいるおかげで各空港の対応がばらばら。もうオワタ。んほー。
どったんばったん大騒ぎしながらなんとか使えそうなデータをかき集めて、基礎計量以来のRを回しました。
Rを回すこと自体は説明書(英語)を読めばいいわけですけど、それに入れるための適切なデータが中々ないんです。実証分析の大変さを知りました。
私たちの班は実証分析で息切れしたんですが、一応、これ最終目標が政策提言なので何でもいいからとりあえず政策提言せないかんわけですよ。もう面倒くさくて、適当に思いついたことをまとめて終わらせました。(これが悪手でした。)
ISFJの締めは12月に行われる政策フォーラム。2日制で1日目にそれぞれの班がそれぞれのテーマに沿った分科会(私たちの班は都市交通分科会)で発表、2日目は全部の班の中でTOP2が大きなホールで報告する流れです。
1日目はぐだぐだプレゼンをしたり、コメンテーターの先生から厳しい指摘を受けたりで散々でした。2日目はTOP2の発表、上智大学のFIT(固定価格買取制度)終了後のエネルギー政策と大阪大学の防災対策のエージェント問題対策を聞きました。どちらも中々面白い話題で勉強になりました。
さて、発表が終わると私たちの班は1日目のこともあり「どうせ受賞はないやろうし、帰ろう」と、バイトまでの暇つぶしで残ると言ったN君以外、休憩時間中に帰りました。
そしたら…
まさかまさかの受賞。
あまりに信じられないので、twitterでエゴサして叩かれていないか確認しました。さすがに公開アカでは叩かれませんでした。一安心。
賞状はN君が受け取ってくれました。N君が残ってくれなかったら、賞はほかのゼミに移っちゃったそうなので、N君に感謝です。N君は神。
後日、ISFJの特別審査員も務めていらっしゃる佐藤先生に講評をいただきました。
曰く、「最終審査まで残り、TOP10入りしたけど、政策提言が弱かったねー。分析は評価されたけど。」
んほー。確かに、政策提言は分析が完了した時点で糸が切れたというか、もう完走できそうだから良いっしょってなっちゃったのは事実。ちょっと後悔。
でも分析が褒められたのはうれしかったです。データ収集にこき使ったゼミテンに感謝です。
最後に振り返ってみると、ISFJにも機会費用はあるわけでして、正直最初は学部生が半端に政策提言するくらいならミクロ・マクロ・計量の勉強した方がマシじゃん!と思ってました。実際、昔はサブゼミでミクロの勉強をしていたそうです。
ただ、佐藤先生がよくおっしゃる「課題を見つけるのが大学生」、「学問は使ってなんぼ」、「大学での勉強は結果ではなく過程が大事」という言葉を思い出すと、ISFJで得られるものも悪くないなあと思えたりします。というのも、ISFJはそれらの言葉に十分当てはまる機会だったからです。先生のおっしゃる「大学生の勉強」はできた気がします。
にしても、もうパブリック(春夏学期の輪読書)もISFJも終わり、残るゼミの勉強は卒論のみとなると少ししんみりします。とか言いながら、ゼミOB・OGさんの卒論の平均枚数は100枚!であるという事実が身を引き締めたりもします。
とまあ、こんな感じです。以上、3年ゼミの野田からでした!
とにかく、受賞おめでとうございます!ここ最近は受賞していなかったので、先輩として誇らしいです!
では、皆様、2018年はありがとうございました。
2019年もよろしくお願い致します。